_ゲド戦記(Fantasy
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突発!映画に突っ込もう☆企画
(映画未見の方はご注意!)
ヘグとジブリ版「ゲド戦記」(チラシの裏感想語り)…その2

ところで。
ジブリ版「ゲド戦記」を、原作ファンとして期待するとしたら。(事前の妄想がまだ続いております!)
エンターテイメントとして、見せるアクションシーンはふんだんに盛り込みながらも、物語のベースには重さと暗さを兼ね備えた、そんな作風ではないかと。
分かり易くお父様の駿氏の作品で例えれば、「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」のような、重厚なテイストで描かれること、じゃないかと。
そんなヘグにとって、ジブリ映画で一番好きな作品は? と聞かれたら。
迷わず「もののけ姫」と答えます。(「ラピュタ」、そして「映画ナウシカ」も。トトロも別方向で好きだなぁ)
と言いつつ、宮崎氏の作品全体で言えば、一番好きなのは「原作ナウシカ」だったり。「シュナの旅」も大好きで、子供の頃、かなり影響を受けましたっけ……って、好みが思いっきり丸判りですね。
早い話、ヘグってやつは、「基本的にシリアス系(暗いともいう)の話しが大好き」という、たいそう分かりやすい好みの持ち主なんです、ええ。
そんな好みの手伝ってか、実際に目にした映画版「ゲド戦記」は、予想していた「ナウシカ」や「もののけ姫」とは全然違って派手なアクションシーンなどはほとんどなく、むしろ地味と言ってしまえるほどの落ち着きと静けさ、そしてホラーになりかねない暗い雰囲気を感じさせてくれて。思わずホッとしてしまったのも事実でした。(ゲドは明るいお日様の下よりも、暗雲垂れ込める空の方が似合うような気がしているので)
つまり、地味で暗くて動きのあまりないこの映画の雰囲気は、原作のゲド戦記とは関係なく、ヘグの好みにドンピシャ(古っ!)だったわけなんです。

さてさて。ここまでは映画に向けてのながーい前ふりでしたが。
いい加減、本題に入った方がいいんじゃないのぉ?(テナー風に)と。

「まずは外堀の感想から」

(なんですか? この外堀の感想って?)
いやいや、これはですね。やはり最初は冷静に、あくまで「映画」として語ってみようかな、と。

そんなわけで、まずはいろいろと言われている、アニメとしての絵柄について。
そうね。確かにね。
今までのジブリ作品や最近のアニメ(には詳しくはないんですが、目にする機会はあります)に比べたら、きっと、キャラのデザインはシンプルで色数も少なくて、動きも荒く、地味に映るかと思いますが、ここ10年以上、ジブリの映画以外のアニメを知らない世代としては、全くもって苦になりませんでした。
さらには最近のジブリアニメに見られるような、デジタル処理をほどこして、目に痛いほど鮮やかな色合いを見せる画像よりも、昔の日本アニメーションのような落ち着いた色合いが好みなので(古い世界名作劇場系あたりの)、ちょうど良かったのかもしれません。
ただ、それでも残念だな、と思った点がチラホラと。
ところどころ、スピード感の割りには動きが荒く感じるところがありまして。
たとえば、はじめの方の、狼の群れに追われるアレンが馬(この馬はどうみてもリャマですよね?)で砂漠を疾走するシーン。とてもダイナミックな場面なんですが、反面、セルの枚数が足りないのか、それとも足跡の影が描かれていないせいか、なんだか横滑りしながら移動してゆくように見えてしまったり。
終盤の方のアレンとテルーが抱き合うシーンの、背景から竜が現れて飛び立つシーンも。
あの竜は、おそらく最古の竜であり、竜達の長の長とも言うべき、黄金の「カレシン」だと思いますが、色と動きが荒くって、カレシン好きとしてはとても寂しいものが…(ううう)
あとはラストのクモのシーンもですね。炎に包まれたクモの動きが、ちょっと紙芝居のようというか…
あそこは…いえ、その前の老いてからのクモは、塗りを含めて(顔の彩色にほとんど陰影をつけなかったのはなぜ?)造形にもうちょっと手を入れて仕上げ欲しかったなぁ。
だってせっかくのクライマックスだというのに、絵で一番魅せなくてどうすると?!

そんな中、背景の素晴らしさにはかなり目を奪われました…!
今までの、ジブリ映画の彩色とは、だいぶ傾向が違いますよね。
序盤の、砂漠に打ち捨てられた廃船のシーンの、明るい青の空に重たげな暗灰色の雲が流れるところや、
アレンが眺めていた幻想の中の、黄昏に輝く金色の空と海。
塔の上に佇むクモの上に、鷹に身を変じたゲドが舞い落ちてくるシーンでの、深みを帯びた暮れゆく空の蒼さと紫がかった暗灰色の雲のバランスは、ぞっとするほど美しいと感じました。
全体的に、荒くてハッキリとした筆遣いで描かれているので、舞台の背景などに用いられるような、書割りを思い出してみたり。こういう手法も、印象派のような滑らかで柔らかな色調の変化を得意としてきたジブリアニメらしくなくって、ヘグ個人はとても気に入りました。(いっそブラマンクの青のような、迫力満点の野獣派的な筆遣いも見てみたかった…!)

音楽の方も、とても良い曲を使っていると思いましたよ。
久石譲氏も大好きですが、ゲド戦記を担当された作曲家の方も素晴らしい方ですね。イメージとしては、久石氏にはどこかイタリア映画の、たとえばエンニオ・モリコーネのような雰囲気を感じるんですが、今回のゲドの方はどうやらアイリッシュ…というか、ケルティックを意識して作曲されたように感じました。(もっとも久石氏は「もののけ姫」や「千と千尋」のような間口の広さもありますし、寺嶋氏には、テーマ曲のような壮大なクラッシック調の曲もありますし)
個人的に気に入っているのは、「ゲド戦記」というタイトルが浮かんだ時や、アレンの幻視のシーンに掛かってくる壮大なメインテーマ。(実はCDは購入していないので、タイトルが分かりません…)
あの曲は、シーンの美しさと相まって、何度聴いても鳥肌が立ってしまいます……感動ものです!
そうそう、演者のメインに「カルロス・ ヌニェス 」の名前を見つけた時には思わずにやり♪ CD2枚持ってますぜ。
さらには「テルーの歌」の谷山浩子さんの存在もvv
昔っから大好きで、デビューアルバムからCDはほとんど持ってます。以前はコンサートにもよく出かけて行きましたっけ。

と一通り、映画としての「ゲド戦記」への、ヘグなりの感想を書いてみたわけですが。(「外堀の感想」終了〜)
良い所ばかりではなく、もっと完結に、全体像をざざざっと述べてみますと。
『そもそも原作とはまったく別もなので、原作に沿った作品を楽しみにしていたファンには辛かろう…でも、あちこちで叩かれているほど悪い映画とは思えなかったし、むしろ良い! と思える部分も幾つもあったよ。ただ、その良い部分が上手く表現されていないようで、とっても惜しい。素晴らしい素材があちこちに転がっているのに、上手く生かしきれていない映画』
だったりします。
とくに原作ファンとしては、映画と原作とを完全に切り離して見られるかどうか。
たとえ同じ名前や、同じ設定のキャラが出てきても、それはそれ、これはこれと別物として楽しめるかどうか。
まずはこの辺りがハードルになるでしょうね。
もう一つのハードルは、「お父さんの宮崎駿映画とは別物として楽しめるかどうか」でしょうか。
ジブリファンの、特に宮崎駿氏作品のファンの方にとっては、この映画の表現方法や内容に、かなりの違和感を覚えられたんじゃないでしょうか…。

なんて、ダラダラとここまで書き進めてきたものの。
じつは、4回目の映画鑑賞を終えた時点で、ある思いがふつふつと沸き上がってまいりました…。
それは……
『もうね、映画ゲド戦記は色んな意味で面白かった!
  でもね、さらに一つ一つの場面に突っ込んでいったら、もっと面白いんじゃ…?!』
と言うわけで。
本当は、この先は映画のストーリーやキャラについて熱い思いを語ろうかと思っていたんですが、急遽変更いたしまして。
ちょっとスタイルを変えつつ、「映画にガンガン突っ込んでみよう☆」の心意気で続けてゆきたいと思います。
(その中で、ストーリーやキャラに対するヘグなりの思いを表現してゆければと…気の長い話でスミマセンが、よろしかったらこの先もお付き合い下さいませ☆

取りあえず作ってみました→

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