_ゲド戦記(Fantasy
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ゲド戦記(原作より)
 
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原作について
■映画について1

突発!映画に突っ込もう☆企画
(映画未見の方はご注意!)
ヘグとジブリ版「ゲド戦記」(チラシの裏感想語り)…その1

さてさて。
映画版「ゲド戦記」についても、語らねばなるまいて。(原作の大賢人ゲドの口調はこんな感じかと)
ええと、もしかしたら以下に書き出す文章は、人によっては不快感を感じてしまわれるかもしれません……ので、どうか、その辺りをご了承の上で、読んでくだされば嬉しい限りです。
さらにその上…嫌んなるほど長いかと思われます!(もちろん、お笑いも無しのかなりマジモードですよー)

「映画を見るまでの、長い前ふり」

まずは。ヘグは原作ファンであります。(よろしかったら→こちらをどうぞ)
原書にまで手を出したり、ル・グィンの著書を片端から読み漁るほどの熱心なファンではありませんが、付き合いは長いですし、何より、ヘグにとっての「ファンタジー」の基準が「ゲドシリーズ」になってしまっているといえるほどの影響は受けていると思います。
そんなおいらが、初めて映画化の一報を耳にしたのは、昨年の12月のことでした。
その時の素直な感想は…
「えええっーー?! ジブリでアニメ化!? やだよぉアニメじゃ…! 実写でぷりーーずうう!!」
でした…(ジブリファンのみなさまにはまことに申し訳なく…orz)
いえ、ジブリは嫌いじゃないんです。
むしろ好きな方ですよ。
なんせ、「風の谷のナウシカ」以降(ナウシカはジブリじゃないけど)「千と千尋の神隠し」までは、全作品、劇場に足を運んでいた訳ですから。(そもそもアニメ自体、あんまり見てない奴なんです)
でもでも。近年の「指輪物語」や「ナルニア国物語」の映画版を見てしまったら。
さらには遡って、「ネバーエンディングストーリー」や「モモ」を見てしまったら。
やっぱり、実写っていいなぁ〜って思ってしまうんですよ。
さらにさらに。
ファンタジー児童文学とは思えない、可愛らしい楽しさや愛らしさとはいっそ対極にあるような、息苦しいまでの重厚感や、深さ、静けさ。それでいて、とことん簡潔で、まるで荒野を吹き抜ける乾いた風のようなスピード感もあって(実際は海洋世界の物語なんですけどね)。
そんなゲド戦記の特徴が、あのジブリ(宮崎駿氏の場合ですが)の持ち味ともいえる、眩いばかりの華やかさや軽妙さ、そして溢れんばかりの躍動感や高揚感とは、合わないどころか、まるっきり正反対じゃないかって思っていたんです。(映画版ナウシカやもののけ姫は除く)
ですから、「ジブリの映画化」第一報の時点で、すでに「原作ゲドの忠実な映像化」には諦めがついていました。
ええもうすっぱりと。原作のイメージ通りには絶対にならないだろうな、と。
きっとこんな風に、早くから「諦め」ていたからこそ、原作ファンとは言いながらも、原作とは全く別物と化している映画「ゲド戦記」を受け入れられたのかもしれません。(要は下地作りに成功したと言えるかも、です)

そんな心境でいたので、監督が駿氏ではなく、息子の吾郎氏と耳にしたときもさほどの衝撃はありませんでした。
制作するのはジブリですし、そもそもジブリ作品は駿氏以外の監督さんの作品もあるわけですし。
息子さんが素人監督でも、きっとジブリの優秀なスタッフが寄ってたかってサポートするんだろうなぁ、なんて、そんな風に思っていましたっけ。
もっとも駿氏は、原作ファンのコミュニティーの間では、ゲド戦記フリークとして名高かったので、なぜ、あれだけ思い入れの深い作品を駿氏自身手がけないんだろう? なんて、ちょっと不思議には思っていましたけど、ね。

そんな風に、公開前まではどんと構えながら――いえ、ホントのことを言ってしまうと、半分ぐらいは映画館に行かなくってもいいかなぁ、テレビでどうせやるだろうし……なんて思いながら、だらだらと公開日まで過ごしてきたんですが。
試写会が始まったあたりから、ブログ等で色んな評価を目にするようになって。
しかもそのほとんどが、どちらかと言えば微妙、から酷評に属するものばかりで。(もちろん、良かった!と思われた方もちゃんとおられましたけどね)
いえ、ね。最初にも述べましたように、恐らく原作とはかけ離れたストーリーになるだろうから(そもそもテルーが出てきた時点で)、原作ファンが怒ったりムチャクチャ言うのはある意味分かるんですよ。
だいたい世の作品の原作ファンは、映画化にあたっては、原作そのものの映像化を望むのが常ですから。
でも、あちこちと感想を読み進んででゆくと、一番怒っていらしゃるのは、ジブリを愛し、ジブリ映画を楽しみにしていらっしゃった、熱心なジブリファンのように感じられたんですよ。(そもそも原作ファンとジブリファンでは数が違いすぎ)
この評価は一体なんなんでしょ?
あのジブリが制作したのに?
映画の製作権の交渉時に、アメリカまで赴いた宮崎駿監督がル・グィン女史に向かって、「責任を取ります!」とまで念を押して来たというのに??(ジブリブログに掲載されている鈴木氏のインタビューより)
いくら監督が素人でも、駿監督を始め、周りに優秀なサポートがついていれば、そんな酷い事にはならないだろうに…!
なんて、あれこれ思いながらいろいろと読み進めていく内に、だんだんと悶々が溜まっていって。
これは是非とも、自分の目で確かめなければならない…! と思い立ったわけです。

そんなこんなで、公開日から2週間近くも経ってしまった、8月は9日のレディースデーに(←この辺りがいろんな意味で姑息ですよ?)ようやく見てきたわけですが……

その2へ続く

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